10.世界遺産ミーソン遺跡with my son

2023.3.29

早朝5:30、ツアーの送迎バスが私たちをホテルまで迎えに来てくれていた。

今日は世界遺産のミーソン遺跡に行くツアーの日だった。また凝りもせずに英語のツアーを申し込んでいた。

カナダ、イギリス、オーストラリアと世界中からの参加者だったが、今回も日本人やアジアの人は1人もいなかった。

ガイドが地元の人だったようで、自宅に寄って淹れたてのコーヒーをプレゼントしてくれた。バスは小一時間ほどで遺跡に着いた。

入場料はツアーとは別で大人150k VND(約850円)だった。来てみてわかったが、早朝のツアーだったのは人が少ない内に写真を撮れたり、暑い中歩き回るのが地獄だからだとすぐに理解出来た。

入り口を入ると、少し離れた遺跡エリアまで専用のバギーが連れて行ってくれた。

ミーソン遺跡は「Mỹ Sơn」と書くので、英語でマイサンと同じスペルだった。私はトリップアドバイザーでツアーを申し込みしたのだが、ガイドの息子が来るのかと思っていたりした。(んなわけない)

遺跡を目の前にして、私は一人旅で行ったタイのアユタヤ遺跡を思い出していた。

アユタヤ遺跡と同じように、レンガを積み重ねられて作られている事がわかるが、レンガが特殊で当時のものが一番頑丈らしい。また、接着剤など使われていないところがミーソン遺跡の特徴との事だった。

ただし、ベトナム戦争でここを解放軍が拠点としていた為、アメリカの爆撃でかなり崩壊してしまっていた。

チャンパ文字が書かれた遺跡も見かけたが、未だに解読出来ていないそうだ。私はミステリアスな古代文字からゼルダの伝説ブレスオブ・ザ・ワイルドを感じていた。

ミーソン遺跡はかつて栄えたチャンパ王国がヒンドゥ教の破壊神シヴァを祀る為の建築物だそうだ。

昔、インドに行った際はヒンドゥ教の寺院は行かずにイスラム教の建物を巡っていた記憶だ。ヒンドゥ教はシヴァ以外にもブラフマー、ヴィシュヌ、ガネーシャ、ハヌマーンなど、たくさん神様がいる。色々な場所で祀られているので、キャラクターのようで面白いし、馴染みやすい。だから人気なのだろうと感じる。あとバリ島のケチャでもハヌマーンが出ていたのを見た。

ツアーの帰りがてら、ガイドの自宅に再度寄って昼食をいただいた。庭も広くて結構良い家のように思える。ガイドで稼げるのだろうか?

いただいた昼食はきしめんのような麺で、野菜とライムをかけた。朝から歩き回ったのもあり、おかわりしたいほど美味しかった。

今回また遺跡を目の前にした事で、他の寺院や遺跡を巡ることに対する興味が再燃してきたように感じた。

PS

ガイドの英語が全然わからず、私たちは疲れ果ててしまっていた。

散策中、二手に分かれた瞬間があり、とっさで「Where…」しか言葉が出ずに妻とへらへらした顔を合わせたりしてしまっていた。should I go すら続けて出なかった。

また、バスを降りる際にみんなチップを払っていたので、私も運転手とガイドにそれぞれ100k払ってしまっていたが、後で調べるとツアーも不要らしい。どうりで良い家が立つわけだと思った。

若いベトナム人は英語が出来て、観光客にちゃんとサービスして稼いでいる。そういう風に感じた。

つづく