09.ホイアン4大名物を堪能とろうそくぼったくり

2023.3.28

天空から次の宿がある古都ホイアンまでGrabを呼んで移動した。1時間で635k VND(約3500円)だった。迎えも遠いからか、今までのGrabの中で一番高くついてしまった。アプリでの計算の為ぼったくりではない。

宿に無事到着した。ホイアンの旧市街近くにあり、かなり利便性が良い。雰囲気もあって綺麗で安い。オーナーも気さくで優しい。私の評価は満点の宿で、次に来る事があればまた来たいと既に思っていたほどだった。

旅も4日目となり疲れがたまっていた為、夕方まで仮眠を取る事にした。無謀な旅になり過ぎないように家族の安全・体調管理には気を付けるようにしていた。

夜になり、街へ繰り出してみると、ランタンが灯りノスタルジックな雰囲気が辺りを包み込んでいた。ホイアンは、その街全体が世界遺産に登録されているため、ただ歩いているだけでも気分が良くなる場所だった。

川面には、船による波紋が辺りの光を反射しながら広がっていく。水面には数多くの船がゆったりと浮かんでいる。

船からは乗客の灯篭が流されていき、時間が経つにつれて光がどんどん増えていく様子は、まるで幻想的な世界に迷い込んだかのようだった。

賑やかな方向へ進むと、1人の女性が声をかけてきた。船に乗らないかとの事だった。いきなり営業かと思い警戒したが、150k(約850円)と現実的な値段だった。受付まで行き、乗る事に決めた。

船代を支払った直後だった。

その女性が船から流す灯篭も買わないかと言ってきた。値段を聞くと3つでこれも150kとの事だった。払おうとしたが一瞬考えると、ろうそく3本と紙の船で高いと気づいた。乗る船が目の前に来ていて、いざ乗ろうというタイミング。ここでぼったくりをしかけてきたのだ。考える暇を与えない。プロかと思った。

1人分でと言いながら100kを財布から出したところ、子供は無料で2人分100kで良いと言われ、私の手から100kを強引に奪った。抗議したかったが、船が来ていたのでもう乗るしかなくなっていた。やられた!

1人分でと言いながら100kを財布から出したところ、子供は無料で2人分100kで良いと言われ、私の手から100kを奪った。抗議したかったが、船が来ていたのでもう乗るしかなくなっていた。

船に乗り、ろうそくを流した。船頭の方にいくらで買ったか聞かれて答えると笑っていたので、やはり相当ぼったくられたのだろうと理解した。後で他の人に聞くと10kで買える相場だった。それでも高いとは思う。

船からの幻想的な雰囲気をもっとゆっくりと味わいたかったが、ぼったくりにしてやられた感で、私だけはそれどころではなく、あっという間にその時間は終わってしまった。

屋台通りを歩いていると、子供がハンドスピナーの珍しい種類に食いついた。ダナンで値札が40k(約230円)とついているのを見たので、経験の為に40kを渡してみた。お店の人は50kと言ってきたが、欲しいなら自分で値切れと子供に交渉させてみた。子供は早々に手持ち金額をオープンしてしまい、40kで購入となった。

子供に昔の旅行の話をしても覚えていない事が結構ある。こういった非日常の経験をさせてみる事で思い出に残れば良いなと思う。

地球の歩き方で紹介されていたが、ホイアンには4大名物があるとの事で、それが食べたかった。全て現地価格で味わえるお店があるという情報を事前に得ていた私は早速そこへ向かった。ちょっと離れた路地裏にあって観光客は行き難い場所にそのお店はあった。Old Garden Restaurant(Vườn Xưa)というお店だった。

ホワイトローズというエビのすり身を蒸した料理、揚げワンタン、鶏ご飯のコムガーホイアン、米製の麺であるカオラウ。これが4大名物だった。

どれもが美味しかった。子供がコムガーホイアンが気に入った様子で安心した。妻も全部美味しく味わっていた。一度にこれだけのローカルフードを食べられたのは貴重な経験だった。これらをラルーとサイゴンビアで流し込む。味も満足で雰囲気も良い。

全員の飲み物代を含み、315k(約1800円)だった。

安い。これだけの感動と4大名物料理の体験を味わえて地元価格。(レストランなので屋台よりかは高いが)お会計すると丁寧に挨拶してくれた。

ホイアンに行く人全員にお勧めしたいと思った。

超満足でホテルに帰ったが、こういう場合こそチップを払うべきだったと後悔した。(飲食店では基本的には不要だが)

ぼったくられたり、チップを失念したり、複雑な気分で眠りについた。

つづく