06.ホーチミン散策・暑い

2023.3.27

暑さが厳しいホーチミンでの旅は、汗だくになることが当たり前だ。ベンタイン市場でTシャツを買った私たちは、ダナン行きの飛行機までの時間を潰すために計画を練った。

まずは有名なランドマークを巡ろうと決めた。サイゴン大教会に向かってみたが、工事中だった。代わりに建築文化財として保存されている隣の郵便局を訪ねた。入場は無料だった。

蒸し暑さに耐えかねて、コンカフェというカフェに入ることにした。人気のあるココナッツコーヒーを試してみた。ココナッツアイススムージーが入っていて、とても美味しかった。体温が上がっていた私たちの体は、一気に冷えた。

その後、サイゴンスカイデッキへ向かった。大人200k(約1100円)の入場料がかかったが、外を家族で散策するのは暑さで難しい状況だったので、躊躇せずに入場することにした。

サイゴンスカイデッキでは、地上200m近くある展望台からホーチミンを一望出来た。ベトナム最大の都市だけあってビルが立ち並ぶ都市の景観を持っていた。高層ビルがいくつか見えたが、それらは全てホテルのようにも見えた。眼下には、ベンタイン市場やサイゴン川の様子が見えた。ベトナムには、建築途中の建物が多く見られる。これらがまだ建築中であるのか、工事が中止されたのかはよくわからないが、重機もクレーンもない為、何かの理由で開発中止したのではないかと思った。こうして高いところから見ていると、ヒトという動物が小さな巣を作っているように見える。これは日本でも感じたので、どこの国に行っても同じなのだと思った。

まだ飛行機に乗るまでに時間があったので、子供の希望に応えて動植物園に行くことに決めた。観光客でも入場料は50k(約280円)と手頃で、ゾウやキリン、ホワイトタイガーなど、さまざまな動物がいた。不思議なことに、鹿が大量繁殖していた。また、爬虫類ゾーンに行くと、同じ種類のイグアナが大量に繁殖しているのが見られた。増えたら空いている檻に入れるのだろうか、と不思議に思った。

そろそろ出るかという頃、子供が双眼鏡のパーツを落としてしまった。悲しそうな表情を見て、私たちは早速手分けして落としたパーツを探し始めた。しかし、どこを探しても見つからず、子供はますます落胆していた。しかし、何かを失くしてしまうことは誰にでもあること。大切に扱うことを学ぶためにも、必要な経験なのかもしれないと思った。

適当に時間を潰せたので、ベトナムに入国した際のタン・ソン・ニャット国際空港に足を運んだ。国際線と国内線のターミナルが別々だと知り、空港の職員に尋ねると、親切に案内してくれた。

チェックインを済ませてダナン行きに乗るためにベトジェットエアのセキュリティで受付を行ったところ、「Why?」と聞かれた。私は「サイトシーン、トーリズム」とか行ってみたが変な顔をされた。なんと別の航空会社のセキュリティゲートだったのだ。急ぎ過ぎて良く確認せずに進んでしまっていた。

空港にはいつも緊張する。以前、バリへの旅行では、妻のパスポートの有効期限が近くなっていたため、当日になって搭乗できなかった経験がある。全てがスムーズに進むまで心配で安心できない。とにかく、余裕を持って急いで行動する。

やっと搭乗ゲートにたどり着き、夕食を食べることにした。子供はバインミーを注文した。具材を自分で選べたので、チキンと卵だけにした。辛さも控えめで、これまで食べた中で最も美味しいと言っていた。私はフォーを注文した。香草をたっぷりと乗せて食べるフォーにも慣れてきたが、やはり美味しかった。

妻はフォーには少し飽きがきているようだった。言われてみると、確かに空港など観光客向けのお店が集まっている場所はフォーとバインミーがか必ず両方ある。もっとローカルな料理にも挑戦していきたい。

つづく